『千と千尋の神隠し』の舞台・モデル地は?公式情報で見る参考地と温泉の由来
公式の参考地は江戸東京たてもの園。道後温泉も要素として取り入れられていますが、唯一のモデルではありません。
映画版『千と千尋の神隠し』の舞台・モデル地は、一つの実在する場所には特定できません。公式に制作上の参考地として挙げられているのは江戸東京たてもの園で、油屋のイメージには道後温泉を含むさまざまな温泉の要素が取り入れられています。
スタジオジブリ公式Q&Aは、江戸東京たてもの園を『大いに参考にした場所』として掲載しています。「舞台」を作品制作の参考地という意味で訪ねるなら、まず候補にしやすい場所です。ただし、園内の各建物と作中の場面が完全に一対一で対応する、とまでは公式Q&Aの記載から断定できません。
一方、スタジオジブリ公式の2003年1月の記事では、宮﨑駿監督の説明として、油屋について「いろいろな温泉が入っていて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入っている」と紹介されています。道後温泉は油屋に取り入れられた温泉建築の要素をたどる訪問候補ですが、油屋全体の唯一の原型と考えるのは適切ではありません。
つまり、公式に示された参考地を訪ねたいなら江戸東京たてもの園、油屋に取り入れられた温泉の要素に注目したいなら道後温泉、という選び方ができます。どちらも『千と千尋の神隠し』唯一の舞台と断定せず、参考地と作品に取り入れられた要素を分けて見るのが正確です。