岡本綾子の「米ツアー17勝」と「1987年賞金女王」を調べ直した
岡本綾子の紹介で見かける数字は、何を数えているのか。公式資料を読むと、通算勝利数と特定の年の実績を分けることで、経歴が読み取りやすくなった。
名前を見かけて、実績の中身が気になった
岡本綾子さんの名前を見かけて、どんな実績を残した人なのか、私も資料を読み直してみた。調べものの入口では櫻井心那さんの名前も目に入ったけれど、それだけで二人の関係を説明することはできない。ここでは岡本さん自身の経歴に絞って記しておく。
今回読んだのは、JLPGAの殿堂入りに関する記事と、日本ゴルフ殿堂の紹介ページ。過去の実績を確認するための資料であり、現在の活動や話題になった理由を示すものとは分けて読んだ。
核心は「通算」と「その年」を分けること
JLPGAの殿堂入り発表記事では、国内通算44勝、米女子ツアー通算17勝、そして1987年の米女子ツアー賞金女王という実績が紹介されている。
さらにJLPGAの殿堂入り式典の記事を読むと、1987年は米女子ツアーで年間4勝を挙げ、米国人以外で初の賞金女王になった年だと分かる。「17勝」と「1987年」は、同じ期間を表す数字ではなかった。
紹介文を読むときに私が区別したい項目を、表にしてみた。
| 資料に出てくる実績 | 数える範囲・期間 | 読むときに区別すること |
|---|---|---|
| 国内44勝 | 国内での通算勝利数 | 特定の年の勝利数ではない |
| 米女子ツアー17勝 | 米女子ツアーでの通算勝利数 | 海外全体の勝利数とは分ける |
| 1987年の4勝 | その年の米女子ツアーでの勝利数 | 通算17勝とは期間が違う |
| 1987年の賞金女王 | その年の賞金ランキングの実績 | 勝利数そのものを意味する言葉ではない |
上の表の通算成績は殿堂入り発表記事、1987年の年間成績は式典の記事に基づいている。岡本さんの経歴を短く紹介するとしても、数字だけでなく「どこで」「いつまでの成績か」を残したいと思った。
さらに気になった「米国17勝」と「海外18勝」
日本ゴルフ殿堂の紹介では、国内44勝、米国17勝、欧州1勝の計62勝と整理されている。
この内訳なら、米国と欧州の勝利を合計した数は18勝になる。ただし、それを「米女子ツアー18勝」と書き換えることはできない。足した数字が同じでも、対象地域の呼び方を変えると意味がずれる。
仮に、紹介文の数字が違って見えたら
たとえば、読者が「米国17勝」という紹介と「海外18勝」という紹介を見比べて、どちらが正しいのか迷ったとする。これは読み方を考えるための仮定で、実際に見つけた二つの記事を比較しているわけではない。
この場合は、数字の大小より先に集計範囲を見る。日本ゴルフ殿堂が示す米国17勝・欧州1勝という内訳を当てはめると、違いは欧州の1勝を含めるかどうかで説明できる。一方、「米国18勝」と書かれていた場合は、この資料の内訳とは一致しないので、その紹介が何を数えているのかを別途確かめる必要がある。
私が今回持ち帰ったのは、岡本さんの実績の数字だけではない。短い人物紹介を読むときほど、勝った場所と集計期間を省かずに見る。その読み方まで含めて、調べた記録にしておきたい。