軍配が上がったら勝負は決まり? 物言いまで分かる相撲の見方

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軍配の向きは行司の判定です。物言いがつけば、軍配通り・軍配差し違い・取り直しのいずれかに分かれます。

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軍配が上がると、向いた側が勝者だと受け取ります。ただし、軍配はまず行司が示す判定です。審判委員から物言いがつけば、その後に協議と映像確認が行われるため、軍配の向きと最終的な結果は分けて見る必要があります。

軍配は何を示しているのか

行司は勝負が決まると、勝った力士の側へ軍配を上げます。つまり軍配の向きから分かるのは、行司がその時点で示した勝敗です。物言いがなければその判定が結果になりますが、物言いがあった場合は確認の段階へ進みます。詳しい流れは日本相撲協会の「物言い」の説明で確認できます。

物言いの後は、三つの結果に分かれる

審判委員は土俵上で協議し、ビデオ室とも連絡を取りながら映像を確認します。その後、審判長が結果を発表します。結果を表す言葉は次のように整理できます。

  • 軍配通り:行司の判定のままとする
  • 軍配差し違い:行司の判定を覆し、勝者を変更する
  • 取り直し:両力士が同体などと判断され、もう一度取組を行う

「軍配が上がったのに結果が違う」という場面は、軍配そのものが間違った道具なのではなく、行司の判定に対する確認で結論が変わった、または取組をやり直すことになった場面です。観戦時は、まず軍配の向きを読み、その後に物言いの結論を確認すると、二つの判定を混同しません。

軍配はなぜ独特の形をしているのか

日本相撲協会によると、軍配はもともと戦国時代の武将が軍団を指揮するために使った道具で、江戸時代に入ってから行司が使うようになったと考えられています。現在は主にたまご型で、以前は中央がくびれたひょうたん型もありました。材質にはケヤキ、カシ、シタンなどが使われ、重さはおよそ750グラムから1キログラムです。

表面には漆が塗られ、家紋や日月、菊水、漢詩などが描かれることがありますが、図柄に決まりはありません。勝敗を示す実用品でありながら、形や意匠に個体差があることが、軍配を単なる「うちわ」として片づけにくくしています。公式説明からは、役割だけでなく、道具そのものにも相撲の歴史が残っていることが分かります。

行司によって軍配の持ち方も違う

軍配の違いは形や模様だけではありません。日本相撲協会は、木村家は握り拳を下向きにし、式守家は握り拳を上向きにして持つと説明しています。軍配の握り方に関する公式クイズが示すように、勝敗を示す道具にも行司の作法が表れます。

軍配を見るときは、向いた方向だけで判断を終えず、物言いの有無とその後の発表までを一つの流れとして捉えるのがポイントです。そうすると「軍配」は、勝者を指す道具であると同時に、行司の判定と審判の確認をつなぐ言葉として理解できます。

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