食品添加物の表示メモ。「無添加」とスラッシュだけでは分からないこと
「保存料無添加」と「添加物を使っていない」は同じ意味なのか。気になって調べると、表示の対象と区切り方を分けて読む必要がありました。
調べたきっかけ
食品添加物について、まず気になったのはパッケージの読み方だった。「保存料無添加」と書かれていたら、添加物そのものを使っていないと受け取ってよいのだろうか。
印象だけで理解したつもりにならないよう、消費者庁の消費者向け資料を読んだ。ここでは商品の良し悪しではなく、表示から分かることと、そこまでは分からないことを記しておく。
核心は「何が不使用か」と「どこに表示されるか」
消費者庁の啓発チラシは、無添加・不使用という表示だけでなく、一括表示枠内の食品添加物表示を確認するよう案内している。
私が読み分けの軸にしたのは、「保存料」という対象を落とさないことだ。「保存料無添加」を、そのまま「すべての食品添加物が不使用」に広げて読むことはできない。
また、食品添加物表示に関するマメ知識には、原材料と添加物を区分する方法として、別の添加物欄を設ける方法や、原材料名欄でスラッシュ・改行を使う方法が示されている。スラッシュは区切り方の一つであって、必ず登場する目印ではない。
資料の内容を踏まえ、私なら次のように確認する。
| 気になる表示 | 確認すること | そこから広げない判断 |
|---|---|---|
| 保存料無添加・着色料不使用 | 何を使っていないという表示なのか。一括表示には何が書かれているか | 添加物全般が不使用とは読み替えない |
| 原材料名欄に「/」がある | スラッシュで区分されている場合は、その後ろの添加物表示を読む | 商品の表側の言葉だけで確認を終えない |
| 「/」が見当たらない | 別の添加物欄や、改行による区分を確認する | スラッシュがないことを、不使用の根拠にしない |
仮の比較例:目立つ言葉と、自分が知りたいことが違う場合
ここからは読み方を考えるための仮定で、実在商品の調査や購入体験ではない。
同じ種類のお菓子を比べていて、Aには「保存料無添加」と大きく書かれている。一方、Bにはその文言がなく、添加物は原材料名欄とは別の欄に表示されている、とする。自分が確認したいのは「着色料についての表示」だ。
この場合、Aの目立つ言葉だけでは、自分の疑問に答えが出ない。対象は保存料であり、着色料ではないからだ。AもBも一括表示の内容を確認する、という判断になる。また、Bにスラッシュがなくても、別欄で区分されているなら、そこを読む必要がある。
判断を変える条件は、宣伝文句の有無ではなく、不使用とされる対象が自分の確認したい対象と一致するか、添加物がどの形式で表示されているか。これは上の二つの消費者庁資料から、私が比較用に整理した考え方だ。
さらに気になったこと:書かれていなければ、使っていない?
ここにも限界があった。マメ知識では、加工助剤やキャリーオーバーなど、条件によって表示を省略できる添加物があると説明されている。
つまり、表示欄を読むことと、製造に関わる添加物の使用をすべて把握することは同じではない。先ほどの仮の例でも、確認できるのはまず「着色料について何が表示されているか」であり、記載が見当たらないだけで製造時の不使用まで断定するのは避けたい。
なお、啓発チラシは、不使用表示を一律に禁止するものではないとも説明している。「無添加」という言葉をすべて疑うのではなく、その言葉が説明している範囲を読む。その区別が、今回調べて残しておきたい点だった。