プリウスはHEVとPHEVのどちら? 充電環境から選び方を考える
PHEVは充電しなくても走れます。だからこそ、EV走行距離より先に、充電時間と駆動方式が自分の条件に合うかを確認します。
プリウスのPHEVは、充電しなくても走れます。では、HEVとPHEVのどちらを選ぶか。判断の出発点は、EV走行距離の大きさより、外部充電を日常に組み込めるかどうかです。
充電時間を確保できるかが、PHEVを比べる最初の条件
トヨタ公式FAQでは、プリウスPHEVの1回の充電時間を、AC200V・16Aで約4時間30分、AC100V・6Aで39時間以上と案内しています。いずれもバッテリー残量や外気温、充電設備などによって変わる目安です。公式FAQ
EV走行距離も一つの数字ではありません。公式FAQの掲載値は、19インチタイヤ装着車で約86km、17インチタイヤ装着車で約102kmです。速度、渋滞、気温、エアコン、急加速などで実際の距離は変わります。公式FAQ
ここで重要なのは、走行距離だけを先に見ると判断を誤りやすいことです。PHEVを検討するなら、まず使える電源と充電にかけられる時間を確認し、そのうえで車両のタイヤ仕様を照らし合わせる。この順番なら、カタログ上の距離を自分の条件にそのまま当てはめずに済みます。
充電できなくても走れる。その事実を、選ぶ理由と混同しない
トヨタは、PHEVについて、充電しなくても走行でき、駆動用電池の残量が少なくなった場合はガソリンエンジンを使うハイブリッド走行ができると説明しています。公式FAQ
したがって、充電環境がないことだけでPHEVを候補から外す必要はありません。ただし、「走れる」と「外部充電を使う意味がある」は別の話です。充電を使う予定がないなら、PHEVのEV走行を自分の使い方にどう組み込むのかを先に考え、説明できないまま価格や装備だけで決めないほうがよいでしょう。
駆動方式を決めてから、グレードと価格を見る
トヨタ公式の価格・グレードページでは、ハイブリッドのX・G・Zに2WDとE-Four、PHEVのG・Zに2WDが設定されています。価格・グレード
| パワートレーン | グレード | 駆動方式 | 掲載価格(税込) |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド | X | 2WD | 2,796,200円 |
| ハイブリッド | X | E-Four | 3,049,200円 |
| ハイブリッド | G | 2WD | 3,324,200円 |
| ハイブリッド | G | E-Four | 3,577,200円 |
| ハイブリッド | Z | 2WD | 3,998,500円 |
| ハイブリッド | Z | E-Four | 4,251,500円 |
| PHEV | G | 2WD | 3,884,100円 |
| PHEV | Z | 2WD | 4,645,300円 |
これはトヨタ公式に掲載された車両本体価格で、メーカーオプション、販売店装着オプション、税金・保険料・登録諸費用を含む総額ではありません。
この表は、GとZの優劣を決めるためというより、候補を分けるために使うのが適切です。E-Fourが条件ならハイブリッド側で考える必要があり、PHEVを比較するなら2WDを選べるかを先に決められます。
プリウスのHEVとPHEVを選ぶときは、「充電しなくても走るか」ではなく、「充電時間・EV走行距離・駆動方式が自分の条件に収まるか」を先に見る。充電を使う前提が成り立つかを確認してから価格表に戻ることが、この比較の答えです。