光岡自動車とは?「製造車」と「改造車」から見えるメーカーの立ち位置
光岡自動車はメーカーなのか、改造車の販売会社なのか。公式情報を読むと、答えは車種ごとのつくり方まで分けて考えることにあります。
光岡自動車を調べると、まず個性的なデザインに目が向きます。ただ、光岡を理解するうえで大切なのは、すべての車が同じ方法でつくられているわけではないことです。
光岡自動車は何をしている会社か
公式Q&Aでは、光岡自動車の事業を、オリジナルカーを製造・販売するミツオカ事業、世界のラグジュアリーブランドを扱う正規ディーラー事業、アメリカ車やヨーロッパ車、ヴィンテージ車などを扱うBUBU事業に分けて説明しています。
つまり、光岡自動車は独自デザインの車だけを扱う会社ではありません。自社ブランドの車をつくる事業と、輸入車を販売する事業を併せ持っています。ここを分けて見ると、光岡という名前から連想するレトロな車だけで会社全体を判断しなくて済みます。
なぜ「自動車メーカー」と呼ばれるのか
光岡自動車の公式Q&Aによると、1996年4月、「ゼロワン」で型式認定を取得し、日本で10番目の乗用車メーカーになったとされています。
この事実から分かるのは、光岡自動車にはメーカーとしての制度上の歩みがあるということです。ただし、これは現在の光岡車がすべて同じ構造や製造方法だという意味ではありません。会社としてメーカーであることと、個別の車種がどのようにつくられているかは、分けて確認する必要があります。
光岡車には「製造車」と「改造車」がある
光岡自動車は公式Q&Aで、商品を大きく「製造車」と「改造車」に分けています。製造車はフレームから自社製作する車です。一方の改造車は、ベース車両にボディ架装を施し、フレーム、エンジン、足回りなどの主要部分を基本的に使います。なお、ホイールベースを延長するためにフレームや足回りを変更する車両も一部あると説明されています。
この整理から、光岡車を「完全に自社設計された車」か「外観だけを変えた車」かの二択で見ると、実態をつかみにくいことが分かります。見るべきなのは、車名の印象ではなく、そのモデルがどの分類に入り、どの部分を光岡が手がけているかです。
ビュートを見るときに確認したいこと
公式ラインアップには、Viewt story、M55、M55 RS、Buddy、Ryugi EXなどが掲載されています。一方、Viewtの公式ページは、メイクアップ車として案内されています。
さらに公式Q&Aでは、メイクアップ車を中古車をベースに、新車と同じ製造ラインで仕上げる光岡車の総称として説明しています。したがって、同じ光岡ブランドの車でも、確認すべき前提はモデルごとに異なります。
「光岡だからこういう車」と一括りにするより、まず公式の車種ページで製造方法やベース車両の説明を確認する。この順番なら、デザインへの興味を保ったまま、車の成り立ちも具体的に理解できます。
光岡自動車を一言で整理すると
光岡自動車は、独自のデザインを軸にしたオリジナルカー事業を持つ一方、車種によってはベース車両を使った改造車やメイクアップ車も展開するメーカーです。
「メーカーなのか、改造車なのか」という問いは、どちらか一方を選ぶものではありません。メーカーとしての歩みを確認したうえで、気になるモデルごとに製造車か改造車かを見分ける。その二段階で考えると、光岡自動車の立ち位置が無理なく見えてきます。